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取材レポ3 せきそんのイケメン「徳永征士さん」

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今回も引き続き取材のレポートです!

お仕事のほうは、順調です。新しい担当編集さんと初めて一緒に作る作品なので、2人で気合を入れつつ、取材に励んできました。
「せきそんの車椅子の彼氏をもつ女の子が主人公の長編読みきり」を着々と準備中ですので、楽しみにしててくださいネ!!


それでは今日はJ-workoutに通うせきそんの若者「徳永征士さん」のインタビューの模様をお届けします!


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徳永征士さんは、なんと平成生まれの現在20歳。

徳永君、と呼ぶほうがしっくり来る若者です。
千葉県で生まれ育ち、母と兄の3人家族。
小中と、剣道三昧の少年時代をすごした。剣道部に所属しながらも、近所の道場にも通うという、休みなしの剣道人生一直線。
推薦でスポーツの専門高校に入学し、高校でも剣道部に入部。
中3くらいから、徳永君の中に、
「強さってどういうことなんだろう?」という漠然とした問いが生まれ始め、自分でも考えるようになったという。

竹刀を相手の体に当て、審判の旗が上がれば勝ち、という競技的な剣道よりも、武道としての真剣勝負の剣道がしたい、と思うようになったのだ。
武士道や魂(ソウル)の部分で精神的な武道としての剣道を、もっと極めていきたい。そんな純粋な想いが強まっていたある日のことだった。


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剣道の試合に惜敗し、暗い気持ちで高校の期末試験初日を迎えた12月のある日。
徳永君、16歳の冬のことだった。
部活の顧問にも叱られて、精神的にも追い詰められていたその日、体調も芳しくなかった。
なんとか試験は受けたものに、帰宅してすぐに横になっていた。
2階の自分の部屋で寝ていた彼は、ふと外が気になって覗こうと窓から体を乗り出すと、そのまま転落。
腰椎を粉砕骨折してしまった。

痛みで動けず、吐いていた徳永君を近所の人が見つけて、すぐさま救急車が駆けつけた。そのまま病院へ搬送され、CT、MRI検査を受け、即入院だった。重くて手が動かせない。
1週間後に手術が決まったが、それまではベッドに固定されて動けない状態が続いた。

断続的に襲ってくる激痛。痛み止めの点滴は、切れる瞬間にその効果がすぐに分かるほどだった。
しかし、ある一定時間を空けないと次の痛み止めを使えないため、その数時間は地獄の痛みに耐えなければならなかった。


そして、1週間後、腰椎の手術をするために、まずは手術に耐えられるようにするためのスポーツ心臓の手術をしなければならなかった。最初にカテーテルで心臓にペースメーカーを付けられた。
その後6時間に及ぶ手術で、腰椎の砕けた部分に、胴体から骨を移植し、ボルトで止める。このボルトは、骨が固まった1年半後に体内から取り出された。


手術前後は夜になると38~39度の熱が出て、苦しめられた。
血圧も低いままで、なかなかよくならなかった。
そして手術から1~2週間がたったころ、徳永君は医師から初め「せきずい損傷」だといわれた。
「これからは動くほうの上半身強化ためのリハビリをしていきます」と。

そんなショッキングな宣告をうけても、徳永君自身はとても落ち着いていたという。「ああ、そうなんだな」とすんなりその事実を受け入れられた。
だが、自分がせきそんになったことで、周囲がどう思うだろうと心配になった。
母は、自分以上にショックを受けるだろう。顧問の教師は・・・
友人達も自分から離れていくのでは・・・と不安になった。

だが、病院には友人達が通ってきてくれて、その不安は吹き飛んだ。

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それからの3~4ヶ月は、ひたすら自立生活へのリハビリに励んだ。
彼は脅威のスピードで、次々と課題をマスターしていった。
寝返り、床から車椅子への移乗(トランス)、着替え、車椅子で段差を乗り越える、etc・・・

そして、4ヵ月後には、カテーテルをつけた状態で、茨城県まで車椅子バスケを見学・練習しにいった。

病院から、週に3~5回は車椅子バスケの練習に通った。
母親が見つけてきてくれたせきそん専門のトレーニングジム「J-workout」にもこのころ見学に行った。

そして4月には、高校に復帰したのだった。
坂の上に位置するその高校へ車椅子で通うのは大変だったが、徳永君のために、校舎の2階だった教室を、クラスごと1階に配置換えされていたり、車椅子専用のトイレが設置されたりと、配慮がなされていた。
徳永君はスムーズに高校生活に復帰したのだった。

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5月から本格的にJ-workoutでのトレーニングも開始。
上半身の筋力強化と下半身の関節などを和らげるストレッチを行なっている。

自律神経がうまく働かないために、今でも発熱に苦しむ夜があり、歩かないために尻の筋肉が衰え、痩せてしまい、そこやかかとにじょくそう(とこずれ)が出来てしまって苦しんだ。
対策としては、中央が丸くくりぬかれたクッション(円座)の使用や、頻繁に腰を持ち上げる、など。

その後、トレーニングや車椅子バスケを続けながら、高校を卒業。そして1浪してのちに大学生となった徳永さん。
現在は、車で大学に通いながら、勉強と遊びとスポーツを両立させ、充実した日々を送っている。現在の所属チームは「千葉ホークス」。

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スピニング・フープス・レヴォリューションという車椅子バスケットのチームの斉藤選手との出会いで、彼の行き方やポリシーに影響を受けた。
いくつもの持病や障害を抱えながらも明るくアグレッシブな生活を送る斉藤さんの言葉は力強いものだった。
「出来ないと思ったら一生出来ない。まずはやってみろ。やってもいないうちから出来ないというなかれ」

この言葉を実践する斉藤さんに強く惹かれ、今では徳永さんも、その生き方を実践している。
「出来ないことはないっス!!やらないだけっス!!だからやります!!」
彼の表情はとても明るく、まなざしはまっすぐだ。

せきそんになってから4年間。
ずっと、「歩く」って何だろう?と考え続けてきた。
それまでは「歩ける」ことがフツウで、深く考えたことなど無かった。だが今もじっくりと「歩く」ことについて、考えている。

そしてようやくそれがわかりはじめてきたという。

18歳のとき、短い期間入院していた病院で、年上の女性とであった。しばらくはメールなどで友情を深め、やがて付き合い始めた。
今年、付き合って2周年の記念に、夜景の美しいスポットへ2人で出かけた。
車の中で、徳永君は最愛の彼女に、手紙を読んで聞かせた。
「ロマンチックなことがすきなんです。定期的に手紙を書いたりしてます」
デートで訪れたディズニーランドでも彼女に手紙を読んだとか。

「気持ちは、自分の口で言わないと伝わらない。言葉による愛情表現は絶対に必要ですよ」という徳永君。世の中のシャイガイたちに聞かせてやって欲しい。


剣道しか見ていなかった16歳までの自分。だけど、せきそんになって歩けなくなり、人生が変わった。
「自分の人生を100パーセント受け入れていて、すごいですね!」と私が言うと、
「クヨクヨしてる時間がもったいないですからね!」と徳永クンが答えた。

「ボクは、100年って短いと思っているんですね。今、20歳。80年生きれたとして、現役で動けるのは60歳くらい?だとしたら、あと40年しか残ってない。そう思うんです。」


せきそんになったことは、彼の人生におけるほんの少しのデメリットにしかなっていないようだ。

「これからもいろんなところにいきたい。いろんな人に会いたい。たくさん遊びたい。」


彼は2時間半近く私と、担当編集者辻氏にサービス満点のインタビューをさせてくれて、我々は大変勇気と元気を頂いてきた。
途中、彼は「マンガを書くなら、実際車椅子に乗ってみたほうがいいですよ!」と、自分のマシンに私たちを試乗させてくれた。
床トランスも披露してくれた。

人懐っこくて明るい青年だった。

徳永さん、これからもアグレッシブに人生を疾走していって欲しいです。応援しています!!

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せきそんの車椅子の男性インタビューは今回で終わりです。非常に充実した取材でした。作品に素晴らしい感じで反映できるといいなあと考えております。努力いたしますゆえ、どうかお楽しみに!!

次回は、J-workoutで実際トレーニングをサポートしているトレーナーの谷野さんのお話を書かせていただきます。
彼も誰が見てもイケメンなので、お楽しみに!!


メールのお返事は次回の日記にてさせていただきます。よろしくお願いします~

取材レポ2 せきそんのイケメン「宮野竜一さん」 

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こんばんは芹沢です。

毎日昼の安達祐美ちゃんのドラマと、そのあとの韓流ドラマにはまっている私でありますが、一応仕事もしております。

今宵も先日に引き続き、取材でお会いしたせきそん(脊髄損傷)のイケメンさんをご紹介していただきたいと思います。

取材には、全面的にJ-Workoutさん(日本で唯一のせきそん専門のトレーニングジム)の協力を頂きました。サイト↓

http://j-workout.com/

今回の男性は「宮野竜一さん」22歳です。

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宮野さんは、岩手県で生まれ育ち、スキーの大好きな少年時代をすごした。高校時代は岩手県のスキーチームに所属しながらも、フィールドホッケー部も掛け持ちし、スポーツはいつも宮野さんの側にあった。
熱中したら、周囲が見えなくなるほどまっすぐな性格だった宮野さんは、高校時代にスキーをしにいったスイス旅行をきっかけに、フランス語やフランスの文化に興味を持った。

高校を卒業したら、専門学校を出てホテルマンになろうと思っていたが、父親に「視野を広げるために」と大学進学を勧められた。

そして宮野さんは、横浜にある大学の文学部に進学した。
大学では、文学を勉強していたが、都会を颯爽と走る白バイ警官を見てから、強く憧れを抱くようになり、「いつかは自分も体を動かす仕事をしたい、警官になりたい」と思うようになったという。
そしてバイクの免許を取り、バイクを購入して、横浜の町を走らせていた。

当時、岩手のスキーチームから、練習環境のより整った福島のスキーチームに移籍した宮野さん。
モーグル競技の選手として、横浜と福島を往復し、学業とスキーを両立する生活を送っていた。

友人の紹介で恋人も出来、充実した青春を送っているかに見えた宮野さんの日常生活は、2008年、彼が20歳の冬に一変することになる。

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2008年2月、スキーのモーグル競技の大会が行なわれていた長野の会場は、この日悪天候で、とても大会を開催できるコンディションではなかった。だが、この日は、オリンピックにも出ている有名選手がやってきていたために、長野県はこの大会を決行したのだった。
宮野さんは、この大会を終えたら、引退しようと決めていた。彼の選手人生最後の締めくくりになるはずだった。

しかし・・・

事故は起こってしまった。宮野さんは視界の悪いなかで、ミスをしてジャンプに失敗、頚椎を損傷してしまう。
左腕に激しい痛み。
すぐさまレスキュー隊がやってきて県内の病院へと搬送された。その間、ずっと足が曲がったままの感覚があり、レスキュー隊の人に「足をまっすぐにしてください」と頼んだが、「足はまっすぐに伸びているよ」と教えられた。
「ヤバイな、ヤバイな・・・」
宮野さんは心の中で繰り返していた。

その日のうちに、病院でMRIの画像を見せられると、素人目にも分かるほど、首の骨がグシャっと壊れていたという。
首を動かさないように固定されたまま2週間入院した。
その間もずっと天井を眺めて「ヤバイことになった」と感じていた。
そして2週間後に、手術によって、首から砕けた骨を取り除き、腰の骨を移植し、さらにソレを固定するために金属のプレートが入れられた。
かろうじて腕は動かせるようになったが、下半身は動かせなかった。
入院中に恋人が持ってきてくれたマンガ「リアル」を読んで、「自分の状態と全く同じだ」と思ったという。
このとき、病院の中でネットを通して「J-Workout」の存在を知り、早速体験を申し込んだ。
「体を元に戻したい」という希望を持って。


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入院1ヵ月後には、車椅子に乗れるほどに快復。だが2ヵ月後にも、やっと車椅子を自力でこげるかこげないかのレベルだったので、「もしかしたら、これ以上快復できないのでは?」という思いになることもあった。

怪我をしてから2ヵ月後の、2008年4月、宮野さんは厚木のリハビリ専門の病院に転院した。そこで、車椅子で生活していくうえで必要な訓練や、様々なリハビリを受けた。
ココでは、メニューの一環として、足を使わない車の運転方法を、シュミレーターを通して学べた。
もともと自動車の免許を持っていた宮野さんは、この講習で、腕だけでの運転をマスターしたのだった。

そして、年末の12月に、念願のJーWorrkoutに体験トレーニングをしにいき、入会を決意した。
そこでは、今までのリハビリと違い、せきそんというケガへのアプローチが全く異なっており、驚いたと同時に、「ココでのトレーニングを続ければ、何かが変わる」という可能性を感じた。

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そして翌年の2009年4月。
宮野さんは無事退院をして、大学に復学することが出来た。
生活は怪我をする前と同じ、全くの一人暮らしだ。

今では、洗濯や家事もこなす。
「一人暮らし、厳しくないですか?」とたずねると、
「全然大丈夫ですよ。大学も車で近い距離だし。ただ、肩こりがひどいですけど」と明るく答えてくれる。

今も彼は、腕の一部分に感覚がもどっていない部分があり、不自由なところもあるが、大学やジム、ドライブなどアグレッシブに行動している。
恋愛も、怪我をする前からの彼女とは、離れてしまい、「もう恋愛はいいや、自分のことで精一杯だ」とあきらめていた時期があった。だが、現在は充実した日々だそうだ。

せきそんになってしまったことで、憧れていた白バイ警官への道は断たれてしまったが、今は新たな目標に向かって、勉強中だ。
「公務員になって、都市整備や、福祉のサービスの充実に携わる仕事をしたい」と考えるようになった。

「故郷である岩手も好きだ。雪が好きだから。けど、自分の住む横浜の町も好きなんです。この町に暮らす、自分のような障害のある人たちの役に立てたらいいなと思うんです。」
宮野さんは話す。

とこづれや、筋肉の拘縮を防ぐためのマッサージや、トレーニング、ストレッチは欠かせないし、常備薬も飲んでいる。自律神経がうまく働かないことで、体温の調節が難しいときもある。
「せきそんになって、失ったものがたくさんある。
だが、怪我をしたからこそ、見えてきたものもたくさんあった」と宮野さんは言う。

自分のケガの原因となったスキーに対しても、今でも大好きだ。なぜなら、スキーをしていなければ、出会えなかったような素晴らしいアスリート達との出会いがあったから。
スキーをしていたからこそ、こうしてケガを負った今でも、「上を目指して頑張る」ことがフツウに出来るのだそうだ。


前向きな宮野さんも、最後に悔しい思いも語ってくれた。
「ただ、体の弱い母親に苦労をかけてしまったことが、悔しいです。申し訳ない思いで一杯です。もし、ボクの運命を決めた神様に会えるとしたら、僕は一発ぶん殴ってやりたい。『大変だったんだぞ!ココまで来るの!!』ってね。でも、その後は、一杯酒でも一緒に飲みたいですね。」


大人びた色白の22歳の青年は、とてもしっかりと自分の筋をもった若者だった。

宮野さん、この日の取材にご協力くださり、ありがとうございました。あなたに、ステキな未来がありますように。願っています。

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次回もまだまだ取材レポート、続きます。
次回はせきそんのイケメンパート3「徳永征士」さんの巻です。

取材レポ1 せきそんのイケメン「杉田秀之さん」

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こんちわ!
芹沢です。
現在わたくし、最近次回作のために、コツコツ取材をしております。

なんと次回作は、車椅子の男の子が出てくるお話の予定なので、せきそん(脊髄損傷)の障害者の方が通う、日本で唯一の専門トレーニングジム「J-WORKOUT」さんの全面協力の下、いろんなせきそんの男性に突撃取材をさせていただいておるのです。

J-WORKOUT
サイト↓
http://j-workout.com/index.html

皆さんとてもステキな方ばかりなので、漫画の参考にするだけではとてももったいない!ということで、当サイトの日記にて、その取材の模様をお伝えすることにしました。


今日は、そのジムに通う「杉田秀之さん」をご紹介いたします。


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杉田さんは現在大学3年生。22歳の青年だ。
テーブルに座って話をしていると、彼が杖を使用して歩く障害者だということを忘れてしまうくらい明るくてごくフツウの好青年。

杉田さんは、東京都の駒澤大学駅のある町に生まれ育ち,
ステキな家族に囲まれてすくすくと育った。中学でラグビーを始めた。
中学時代は生徒会長などを務めるほど活発でリーダーシップのある生徒だった。好きな女の子には一途で、フラれても、フラれても果敢にアタックし告白し続け、ついには思いを遂げて、その女の子と付き合えることになった。

本人曰く「バリバリの肉食系男子」だったという。

そんな杉田さんは、高校に進み、ラグビーを続けた。そのままスポーツ推薦で受験に合格。無事大学に入学し、大好きなラグビー三昧の大学生活を送るはずだった18歳の夏に、事件が起こる。


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杉田さん18歳の8月。
長野県菅平での練習試合、スクラムを組んだその瞬間に、事故が起こった。
「頚椎損傷」
意識ははっきりあるものの、首から下がまったく動かせず、感覚が無い。ただ、首の部分だけが猛烈に熱かった。
すぐさまヘリコプターで県内の病院へ搬送され、その日のうちに、首の部分を開いて、いろんな部位をもとに戻す手術が行なわれた。

10日後に、東京の病院に転院した。1ヵ月後に再び固定する手術を受ける。


その間、手足はまったく動かせず、感覚も無かった。医者がアルコール綿や、ハケによって、杉田さんの皮膚の感覚を確かめると、頚椎5~6番を損傷していると診断された。

東京の病院では、約150人近くいるラグビー部の部員が、毎日常時何人か入れ替わり立ち代り病室を訪れ、杉田さんを励ました。
当時付き合っていた彼女も駆けつけて見守ってくれた。
自分の怪我と障害に対する不安や、ラグビー部に対して「怪我をして迷惑をかけてしまった」という罪悪感に苦しんだ。


血圧が下がりっぱなしだったが、事故後2ヶ月目でようやく落ち着いたので、東京都武蔵村山にあるせきそんのリハビリ専門病院へ転院することになった。

一生車椅子?という不安と戦いながらも、周囲の期待にこたえるかのように杉田さんの体はグングンと快復に向かっていった。
皮膚の感覚ももどり、体がが徐々に動かせるようになった。


年末には、車椅子に乗って移動が可能になる。

リハビリは辛いものだったが、体がどんどん快復するという目に見える成果が彼を前へ前へと突き動かしていった。
ガンガン車椅子で外出し、売店で酒やタバコを買って個室でたしなんだ。(悪いやつ!笑)

やがて、20歳の誕生日をリハビリセンターで迎える。ケーキが振舞われ、禁止されていたが、酒も飲んだ。鬱積していたものが多少なりともあったのでしょうか。

その間に、事故の前から付き合っていた彼女も、杉田さんを車椅子で連れ出したり、支えになってくれていたが、結局うまく行かなくなって別れてしまう。「当時は少し病んでいて、疲れていました。恋愛をする意味が、よく分からなくなってしまったのかもしれません」


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ついに事故から1年後、リハビリセンターでは、つかまり立ち、壁に肩をついての歩行までもが可能なほどに、快復していた杉田さん。
とうとう退院することが出来た。
「頚椎5~6番完全型のせきそん」と診断された患者さんとしては、異例の快復ぶりだという。
きっと、ラグビーやスポーツで鍛え上げられた肉体と精神力が、彼の残された神経を超高速スピードで復活させていったのだろう。


大学にも復学し、バリアフリー設備の整った学部に変わった。
家族で今は二子玉川に引越しをし、今は自宅から車で大学に通っている。

ラグビー部には所属はしているものの、実際の活動には参加していない。
昔の高校時代のライバル選手はいまだ現役で同じラグビー部で活躍している。
「がんばって活躍して欲しい、と思う反面、自分が出来ないのですこし悔しい思いもあります。」と、ラグビーに対しての複雑な想いを語ってくれた。

恋愛はどうなんですか?という突っ込んだ質問にも、
「今は彼女はいません。でももし今好きな子が出来たら、今もちゃんとしたスピードで歩けない僕ですが、多分3日で走ると思います。走れるようになると思うんです。」
と爽やかな笑顔で答えてくれた。

それくらい人を好きになる気持ちには、計り知れないパワーがあるということでしょう。

「昔は、高校生くらいの頃は、自分は無敵くらいに思ってた。社交的で、人が好きで、寂しがり屋で、友情に厚くて・・・頑固で。一度決めたら信念を曲げない、そういう人間でした。」と自己のパーソナリティーを語ってくれる杉田さん。
「せきそんになってしまった今も、基本は変わっていないと思います。だけど、恋愛に関してだけは、とても臆病になってしまいました。」

フラれてもフラれても、あきらめずに相手に向かっていったガッツは、今はもう無い。


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現在大学3年生。来年は就職活動が控えている。
「社会に出て行くことへの漠然とした不安」や「フツウではないというコンプレックス」があったらしい。
だが、せきそん専門トレーニングジム「J-WORKOUT」と出会い、そこでの前向きな取り組みや姿勢が、彼を変えた。
ジムのトレーニングとして、アメリカの本社があるサンディエゴに行ったことが、彼に大きな変化をもたらしたという。
気持ちが前向きになったのだ。

今は、杖をつきながら、ゆっくりとゆっくりと歩くことが出来るが、走ることは出来ない。低い段差をジャンプすることはできるが、高い段差はムリだ。

障害を抱えることで、周囲からの視線や、階段で感じる不便。自分の中にはまだまだ「他人から見下されているのでは?」というひくつな感じがある。

だが、今は、総合政策学部の情報学科で、福祉関係の勉強をしている。
まだまだトレーニングを続けて、以前のような状態まで快復することを目指している。

「好きな子が出来たら、一緒に浜辺を走りたい(笑)。」
「実は、明日はボクが主催のBBQをするんですが、友達がたくさん来てくれるんです。楽しみです。」


本当に、「せきそん」だということを忘れるくらい、一緒にいると生き生きとした、活発で明るい笑顔の似合うお茶目な男の子だった。「写真を何枚か撮らせてもらえますか?」とお願いすると、テレながらも被写体になってくれる。
明るくて社交的な彼は、とても協力的にいろんなことを話してくれた。
「マンガ家さんと話をするなんて、初めてなのでとても楽しみにしてきました!」ととても喜んでくれた。

ありがとうございました。
杉田君の笑顔で一発で私は彼のファンになった。

多分、障害があってもなくても、それは間違いなく彼のチャームポイントになってしまうのだろうなと感じた。


杉田さんが、再び昔のように、走れる日が来ることを願って、この取材記を〆たいと思います。


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次回は同じく「J-WORKOUT」に通っているせきそんのイケメン、「宮野竜一さん」を取材したレポートを載せるので、お楽しみに!!

山梨に行ってきた その2

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山梨県の八ツヶ岳にあるサントリーのウィスキー「白州」の蒸留所にいって工場見学してきたことを、先日の日記に書きましたが、今日はその続きです。

その翌日に、サントリー工場のすぐ横にある「シャトレーゼ」のアイスクリーム工場にも行ってきました。

シャトレーゼとは、幼い頃からアイスやケーキで大変お世話になっていたブランドなので、すごく楽しみにしていきました。

こちらの工場も、澄んだ空気の森の中に立っていて、森林のマイナスイオンに囲まれています。


見学希望の方はまずこのホームページをご確認ください。↓
http://www.chateraise.co.jp/

最初の映像ルームでは、どのようにアイスクリームが作られているかの、オートメーションシステムの過程をVTRで見ることができる。これは面白い映像でした。

さらにその後、工場内は自由に見学できる上に、なんと自社製品のアイスクリームが食べ放題!!

ちょっと子供に混じって興奮してしまった芹沢。欲張って3個も一気食いしてしまい、帰りの車の中ではおなかが痛くなってしまった。

帰りにはシャトレーゼのお菓子をオトナ買い。


いろんな工場を見学するのは結構楽しくて、はまってしまいそうです。
オートメーションの機械から、食品が加工されて出てくる様は、まさに圧巻です。
働く人も、全身白い作業着に身を包み、生別も年齢も分かりません。ちょっとSFチックなのです。


ついでに、前から見たかった「いのちの食べ方」というドキュメンタリー映画も見てみました。
こちらもなかなか面白かったです。家畜が屠殺されるショッキングなシーンもあるので、苦手な方は気をつけてね!!

メールのお返事

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長らく更新してなくてすんまそん。
単なる怠惰のたまものでした。

たくさんの方からメールもらいっぱなしで・・・・放置してました。ごめんなさい。

でも、来たメールはすべて読んで、感動して感謝しています!!ハアト

これからも、感想やメッセージはじかに受け付けておりますので、よろしくお願いしまッスル!!


>しおんさん


いつもメッセージありがとう!今回もコミックスを楽しみにしてくれてうれしいです。細かい読みきりなんかもちゃんとチェックしてくださってるんですね!
うれしいです。光栄です。私はわりと年配の読者さんが多いのですが、しおんさんみたいな若い女性にも好感触なんだとおもうと励みになりますよ~
これからも応援してくださいませ。オススメのマンガなどもあれば、教えてくださいね!

>おっさんさん

おなじエリアの出身で、同級生からメッセージを頂くことはとても珍しいのでビックリしました。ましてや、マンガを買ってくださるとは!!
さぞ勇気がいったことでしょうね!「おっさん」なのに、どうも痛み入ります。ありがとうございます。
メールに添付してあったリンク先に行ってみたのですが、エラーになってしまいました。また気が向いたらメッセージしてみてください。
今後のご活躍を期待しております。お互い中年に差し掛かりますが、張り切っていきましょう~

>麻斗さん


メッセージありがとうございます。麻斗サンのリアルなメールに心を打たれました。この先、愛する人が現れるかもしれないし、一生そのような経験がないまま終わるかもしれない、それは誰にも分からないことです。でも「ハンパ」な自分にひくつにならずに、認めて受け入れていくことで、道は開けていくように思います。
「ナナのような女の子にいつも騙されます」←笑えました!!

感想、うれしかったです。またなにか、成長や気付きがあったら教えてくださいね!!


>みなみさん

メールありがとう!はじめまして。こんにちは!
いつも、はがきやアンケートで応援してくださっているんですね~うれしいです。それなのに、お返事が遅くなってスイマセンでした。
真剣に「約束」を読んでくださってどうもありがとう。作品にこめたメッセージを受け取ってもらえて、光栄です。
「セクも生別も超えて愛し愛される」関係は、憧れだけれども、自分もいつか到達できると思って生きていますよ!
女の子だけど、男性の部分も持っている、その逆の人も居るだろう。それでいいと思おう。世の中は、いろんな人がいて一つに成り立つものだから。
みんな必要。みんなが大切な一人ひとりです。

>Travisさん

メッセージどうもありがとうございました。
ホームページ探してくれたんですね!しかも、Travis さんにしてはマンガ作品に感想を贈るのは珍しいことだとか。うれしいことです。
さらに、主人公に共感してくれた部分が一杯あったなんて、作品を作った甲斐がありました。そして、作品を好きになってくれてありがとうございます。
これからも一人の人に深く共感してもらえるマンガ作りを目指してがんばって行きたいと思っています。


>律さん

はじめまして律さん、メッセージどうもありがとう。サービス業ってどんなお仕事をされているのでしょうか?
ハルヒと同じですね!
ハルヒと共感する部分があったようで、私もうれしく思います。いくつになっても、本を持っていてくれるんですか!!ああああありがとう!!

ブックオフに売らないでね~笑
これからもいろいろがんばってください!

皆さんお返事が遅れまして本当にごめんなさい。でも必ず読んで、このブログ上でお返事していきますので、またじゃんじゃか感想やメッセージを送ってくださいね!!


お待ちしています

山梨に行ってきた その1

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ふらふらっと、工場見学をしたくなって、3月末に車を借りて山梨まで行ってきました。(いや、本とは仕事の取材だけど)

山梨には、サントリーのウィスキー「白州」の蒸留所があります。
「白州」というと、日本が誇る高級ウィスキーですね!
最近バーテンダースクールに通ってお酒の勉強をしてきたばかりの私にはもってこいの工場見学であります!ちなみに工場見学は無料です。ウィスキー飲み放題!!

http://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/guide/

このサントリーの蒸留所は、八ツヶ岳という高原の広大な山の中に在り、南アルプスの天然水工場と隣同士にあります。
この森に足を踏み入れるだけで、マイナスイオンに癒されて、体の中からすっきりします。

さらに、高原の美味しい水で仕込まれた丁寧作りの高級なウィスキーは、本当に爽やかな高原の香りがするのでした。
(運転者さんは試飲できません)

写真はウィスキーの樽の内側を焼いて焦がす作業「チャー」です。目の前で職人さんが焼いてくれます。

工場の中は、ものすごい酒臭いので、ニオイだけで酔っ払えます。
ガイドのお姉さんが丁寧にガイドをしてくれるので、たった30分で誰でもウィスキー博士になってしまいます。
この工場を出る頃には、あなたもサントリー「白州」の回し者になっていることでしょう。

お土産やさんでは、ココでしか買えない限定の「白州」もあるんで、それを買ってきて、自宅で手作りシューマイとともに、今流行の「ハイボール」にしていただきました。
「南アルプスの高原水で作ったプレミアムソーダ」で作るとよりいっそうおいしいハイボールが出来るそうですよ!!うふふ。美味しかったです。

イベントに出ました

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イベントに出ました。

私の故郷、富山県出身者が、東京都内で集まるイベントに行ってきました。
その名も「アコイコフェス」は、富山県の名産をいろいろ食べたり飲んだり出来るおいしい会を、年に数回企画しているグループ「アコイコ」サンによる、手作り感たっぷりのお祭りなのです。


ここで私も「芹沢由紀子」でブースをとって、新刊の「約束」も手売りしてきました。コミケ時代に戻ったような不思議な感覚でした。

300人ほどのお客さんの前で、ステージでは司会者さんにいろんな質問をされて、芹沢久々に緊張しました。

富山県の出身者が、東京でこんなに集まるのか!!というくらいたくさんの方が来てくれて大変楽しいイベントでした。

お料理は今が旬の寒ブリのにぎり、氷見うどん、白エビの掻揚げなど、私の大好物ばかり!!東京にいながらにして富山に帰省してきた気分でしたよ!!

なかなか故郷に帰ることが少なくなったけど、都内でこんなアットホームな集まりがあるのは、とってもステキだなあ~と思います。

「アコイコ」では、県出身者、県外出身者を問わず、「富山が大好きだ!」または「富山に行ってみたい!」という方も大歓迎です。
これからの季節、都内や富山圏内各地でいろんな野外イベントも企画されていますので、興味のある方はぜひ、参加してみてください。

私も時間があれば、ちょくちょく参加しているので、もしかしたらあえるかもしれませんね!!

首都圏の富山県出身者でつくるイベント団体アコイコ↓
http://acoico.net/pc_index.html

衝撃を受けた本

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先日に引き続き、今日も「衝撃を受けた本」を特集します。

やはり小説というより、史実に基づいた、ルポタージュのようなものが好きなので、どうしてもドキュメンタリー本が多くなってしまいますが、まあどれも読みやすいので、若い方でも楽しめると思います。


興味があればどうぞ!

秋の夜長に。

年末年始のコタツのお供に!!


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★「マウス」アート・スピーゲルマン

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%B9%E2%80%95%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%B3%E3%81%9F%E7%88%B6%E8%A6%AA%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-Art-Spiegelman/dp/4794923007/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1259523712&sr=1-4


ズバリマンガです!
しかも海外の。
平和の報道メディア代表作に贈られるピューリッツァー賞を受賞した、世界的に有名なコミックです。
私はこの本をマンガ雑誌の親しい編集長からお借りして、興奮して読み終えてしまいました。感動したので後に自分でも購入しました。
アウシュビッツ収容所から奇跡的に生還した父親を持つ青年漫画家が、父を取材しながら丁寧に彼の半生を描いていきます。
同じ漫画家として、こんなに素晴らしい仕事を世界に発表できて本当にうらやましくもあり尊敬します。
父親の生命力や生きることへの執着と情念とは相反して、この作者(息子)のヘタレっぷりがまた悲しくもありおかしい。
そして、残酷で悲惨極まりない世界観を、やわらかく読みやすくするために、登場人物はすべて豚やねずみのキャラクターとして描かれているところがまたすごいです。

戦争(第2次)をよく知らない人でも良く分かるように作られているマンガ。見習わねば!!


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★「4つの約束」ドン・ミゲル・ルイス

http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%9B%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%B4%84%E6%9D%9F-%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B2%E3%83%AB-%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9/dp/4795223718/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1259523782&sr=1-1


これは、私が人生でもっとも悩み、病んでいた時代に、ふと訪れた癒しの島「宮古島」で出会った友人ニックが教えてくれた本なのです。
「すごいいい本があるよ。よかったら読んでみて」

私は東京に戻ってきてこの本を探して早速購入して読んでみた。
するとあれまあ、作者の美しくて優しいコトバがどんどん心に染み渡ってきた。涙が自然と流れてきて、どんどん心が浄化されていくのが分かった。不思議な本だった。


内容は、メキシコのインデアンのヒーラーである作者が、代々伝わる教えと、自らが目覚めて気付いた人生の教訓を分かりやすく伝授してくれる指南書である。
少しスピリチュアル的要素が強いが、あくまでも宗教書ではない。


「みんなそれぞれに見たい夢を見ている。それぞれの夢の中で生きている。ゆえに、誰かがあなたに何かを言ったとしても、それはあなたには関係ない」
「誰かがあなたを虐げてあなたを苦しめているとしても、その行為を許しているあなた自身のほうが、彼らよりもよりあなたを虐げているのである」


自分はこの本を何度も読み返し、自分が苦しかった理由が分かり、どんどん生きることが楽になっていった。自分のことを大事にして、大好きになっていった。
本当にニックは命の恩人だと思った。

マジで自分の人生を変えてくれた素晴らしい本です。全ての人生を苦しめる闇の原因から解放してくれる、解決してくれる、すごい1冊なのだ。


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★「パーソナリティー障害~いかに接し、どう克服するか ~」岡田尊司

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たまたま図書館の新書のコーナーをウロウロしていたときに、タイトルが気になって、引っ張り出して読んでみた。
すると、とてもすごいことがたくさん書いてあった。

「パーソナリティー障害」このコトバを知っていましたか?

実は、私の昔からの友人に、年々生きるのがしんどくなってきている生き辛そうな女性がいる。彼女は精神の病にかかっていて、今も日々戦っている。
その彼女は、病気のせいでとても様々な人間関係や生活のトラブルを抱えていた。だけど、一見健康そうで、病気には見えないので親しくない人はそれが分からない。
そのギャップがまたさらに彼女と周囲を混乱させていくという悪循環に陥っていて、私や彼女の周りの友人達は悩んでいた。
「彼女の力になってあげたいけど、どうしていいか分からない」
そんな迷路に落ち込んでいたときに、この本を偶然見つけた。

「まさに、これは彼女のことだ!!彼女はこの障害に苦しんでいたのね!!」

ほしい答えが全部載っていてビックリした。
いくつかのパーソナリティー障害を持った人は、社会と上手に関わって生きていくのには、少し困難な場合がある。それでも自己を受け入れ、周りも対処法を身につけ、ゆっくり障害と向き合っていくことで、道は開ける。
それぞれの障害は、ほんの少しだけ、おのおのの個性がバランスを崩しただけにすぎないのだから。
そんな作者の暖かい視線に溢れた分かりやすい内容は、私の心を打った。
私は半ばあきらめて投げ出しそうになっていたその友人との関係性に光がさした気がした。

私は自分でこの本を購入してほかの友人にも貸した。読んでみてほしい、と頼んで。
彼女も感動してやはりこの本を買ってくれた。
私は作者の岡田さんに丁寧な感想を書いた手紙を送った。誰かにファンレターを出したのは、中学生の頃の、ジョジョの荒木比呂彦先生以来だった。岡田先生は丁寧な返事を下さった。とてもうれしかった。

本書の文面と同じく、手紙からもその力強く温かい人柄がうかがえるお返事だった。

いまはまだ、友人の病気は回復してはいないけど、それも彼女の個性として受け入れて、気長に見守って生きたいと考えている。


その友人のことだけでなく、自分も少なからず、いくつかのパーソナリティー障害の項目に該当する箇所があったので、感受性の強さと個々の障害は表裏一体だと思った。
そして、さらに当時悩んでいたうまく行かない人間関係の原因にも、この障害が関わっていたことなどもわかって、大変参考になった。

巻末に、簡単なテストも付いているので、心理テストのつもりでやってみても、新しい自己発見が出来るかもしれませんね。


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★「ワイルドソウル」垣根良介

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行きつけの鍼の先生に勧められたハードボイルド小説です。
上下巻あって、けっこうボリュームたっぷりです。
人間の生命力の強さに脱帽させられる作品。
疲れますが、読み応えはたっぷりです。ブラジル移民の問題を丁寧に取材されて書き上げた大作ですが、前半部分と後半部分で主人公も時代も変わるので、雰囲気の違った作品が楽しめます。

私が好きなのは前半部分で、主人公がなんとしても生き延びようとする生き様は、↑「マウス」の主人公にも重なって、非常に力強いドラマが心を打ちます。
励まされる。勇気をくれる。

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★「新撰組始末記」子母沢寛

http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E9%81%B8%E7%B5%84%E5%A7%8B%E6%9C%AB%E8%A8%98-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%AD%90%E6%AF%8D%E6%B2%A2-%E5%AF%9B/dp/4122027586

最後は大好きな新撰組のルポタージュ。
作者の、新撰組への愛情が溢れている、文学作品としても、史実研究書としても質の高い作品。

私はペンネームを「芹沢鴨」からもらっているのだが、比較的悪人に描かれがちな芹沢鴨が人間味溢れたキャラとして描かれていて高感度大ですよ。

いつかは新撰組を題材とした時代劇マンガをやりたいともくろんでいるので、いまから楽しみです。
新撰組の魅力を再確認するにはもってこいの一冊。
幕末ファンでまだこの作品を読んでいない方はぜひ!!この1冊を読んで一緒に新撰組フェチに磨きをかけようぞ!!

衝撃を受けた本

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先日「オッパイをとったカレシ2~約束」の原稿を無事193枚描き終えて、すこしホッとしている芹沢です。
久々に料理したり、ゆっくり読書したりしています。

そういえば、読書大好きなのに、一度もブログにネタにしてないや~と気がつき、取り上げてみることにしました。

今までの我が人生で、もっとも衝撃を受けた本5冊を紹介します。

私は小説よりも、新書やドキュメンタリーが好きなので、少しジャンルに偏りがあるかもしれませんが、ご理解くださいませ。


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★「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ

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小学校6年生のときに読んで、まさしく後頭部をハンマーで殴られたかのような衝撃を受けた1冊。
主人公ハンスという少年が、父親の夢とプレッシャーを一身に背負って、猛烈に勉強して、勉強しまくって、滅んでゆく話です。
私はこの本を読んで、なぜか人生でこれ以上に無いほど勉強しまくりました。高校受験でも大学受験でも、この1年間以上に勉強したことはなかった。なぜならいつもマンガを描いていたからさ。

だがしかし、この本の主人公、ガリ勉ハンス君に影響を受けて、「こんなに勉強しても、人生は案外こんな悲しいハメになるのだ。だったら、勉強って何なんだ?!私はその答えを見つけてやる!!ハンスのようにはならねえぞ!!」と思っていたのか、はたまた「私もハンスのように、勉強だけしまくって、純粋な透明な生き物になって、はかなくチリの様に消えてしまいたい」と、妙なカタルシスを抱いていたのかは定かではないのだが、とにかく私にキチガイのように勉強へと向かわせた不思議な1冊なのであった。


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★「夜と霧」フランクル

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高校の図書館で見つけて、貪り読んだ、これまた衝撃の1冊。
ナチスドイツ下のファシズム全盛時代、もっとも過酷なユダヤ人収容所「アウシュビッツ」。
そこはもはや人がヒトとして扱われることなく、ただ殺戮のためだけに作られた施設。だが、そこの中で極限状態で生かされ続ける囚人や、看守達の中でも、希望を捨てず、尊厳と愛に溢れた生き様を貫いた人間の姿があったという。
その姿を、冷静に見つめて分析し、自らも発見と成長に驚き、人間の真の神性を見出した精神科医がいた。
フランクルは、アウシュビッツやその他収容所を、ドラマよりもドラマチックに生き延びて、その生命のカガヤキや愛の素晴らしさを教えてくれた。

この本は、どんなラブストーリーにも勝るラブストーリーだと私は思っている。フランクルの文章もさることながら、史実の悲惨さを物語る、貴重な写真の資料も満載されており、我々の心を揺さぶり、戦争とは何だったのかを考えさせられる。


精神科医であり、思想家でもあるフランクルだが、その文章はまったく押し付けがましくは無く、優しさと感動に満ち溢れている。

泣きながら、咽びながら読んだ記憶があります。
文句なしに泣けるいい本です。

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★「ジロジロ見ないで―“普通の顔”を喪った9人の物語」共著

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%AD%E8%A6%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E2%80%95%E2%80%9C%E6%99%AE%E9%80%9A%E3%81%AE%E9%A1%94%E2%80%9D%E3%82%92%E5%96%AA%E3%81%A3%E3%81%9F9%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E8%81%96%E4%BA%BA/dp/4594042740/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1259426285&sr=1-1

こちらは写真集で、小額4年生から読めるようになっています。だけど、ショッキングな写真も多く載せてあるので、読むのに勇気が必要かも。

私は以前から、あざややけどのあるひとに興味があって、その発展形で連載「いつかヒーローになる日」という作品が生まれました。
その元になった本でもあります。

「普通」の顔ではない顔を持った9人の人々の生き様が丁寧に取材してあって、涙無くては読めませんでした。
とてもいい本で、若い人、とくになんの先入観も無い子供にまず読んでほしいと思いました。

大きく自分の価値観を変えてくれた一冊です。


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★「聖(さとし)の青春」大崎善夫

http://www.amazon.co.jp/%E8%81%96-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%97-%E3%81%AE%E9%9D%92%E6%98%A5-%E5%A4%A7%E5%B4%8E-%E5%96%84%E7%94%9F/dp/4062100088/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1259426097&sr=1-2

将棋会に彗星のように現れて、壮絶な生き様を生き抜いたプロ棋士「村山聖(サトシ)」のドキュメンタリーです。
藤原竜也くんの主演でドラマにもなったので、有名かも。現在は海野チカさんの「3月のライオン」というマンガにも、村山聖がモデルのキャラクターが登場します。

彼は、幼いころに腎臓の不治の病を患い、24歳という若さで亡くなってしまいます。
ソレまでの彼を取り巻く家族や師匠、友人達の愛情や、将棋にかける純粋なまでの情熱が深く深く丁寧に描かれている、素晴らしい内容です。
読んでいて涙がとめどなく流れてきます。
彼の独特の人生観や、ガンに冒されながらもまで将棋に命を燃やし尽くそうとする凄絶な最期。

純粋な生き様に心を打たれない人は、もはや人ではないでしょう。

この世の中には、たしかにすごい人がいる。でも彼らはけして特別な選ばれた人間ではなく、降り掛かった数奇な宿命をただ静かに受け入れて、命の限り自己表現をしただけの人にすぎない。
それゆえ、ただ毎日を日々時間に追われて生きている私たちに、「私たちとなんら変わりない人が、こんなにもがんばって、輝いている」という衝撃をあたえるのでしょう。


暑苦しくなりましたが、とにかくすごい生き様です。
そして、そんな彼を愛し見守り続けた家族と師匠の深い愛情が胸にしみてきます。

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★「教育の根底にあるもの」林竹二

http://www.amazon.co.jp/%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AE%E6%A0%B9%E5%BA%95%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE-%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E7%89%88-%E6%9E%97-%E7%AB%B9%E4%BA%8C/dp/477050098X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1259428634&sr=1-1

私は大学生のとき、教育学部に通っていました。授業で購入したのがこの本で、あまりにも素晴らしい教育書だったので、当時好きだった人にあげてしまい、そのあと再び手に入れた大切な1冊です。

これも半分ほどは写真集で、まったく内容も難しくなくて、読みやすい本です。


人が人に何かを教えることの素晴らしさを、写真は教えてくれます。
そして、教育にかける先生達の情熱と、それに答えようとする生徒達の真摯な姿勢に心を打たれます。


結局私は大学をやめてしまい漫画家になったので、教育者にはなれませんでしたが、いまでも教育者を目指すヒトにはすべからく読んでみてほしい写真集です。


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暑苦しく語りましたが、まだまだ紹介したい本がたくさんあるので、続きは第2弾で。

年末年始、溜まっている本を読み漁りたいと思っています!!

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コメントお返事

しおんさん

いつもコメントありがとう。スナック夢のほうもみてくれましたか?
「約束」の後編も来月に出るのでぜひ読んでください。
若い読者さんにほめられることはうれしくて光栄なことです。
ありがとう!!


尚さん

こんにちは、メールどうもありがとう。お手紙をくれたパートナーさんは元気ですか?
また続編も見てもらえたらうれしいです。
よろしくお願いします。

お2人の毎日が幸せなことを祈ります。

ゾンビの夕べ

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最近なぜかゾンビが好きで、ゾンビ映画ばっかり見ている。


今夜はヒマなので、最近のゾンビ映画を考察してみようと思う。

基本の基本、生まれて初めて見た映画は「バタリアン」で、昔は本当に怖かった。
あの当時は、『もう2度と見たくない!!』と心に決めたはずだったのに、大人になってからもう一度見たときは、古典とは思えないほどのつくりのよさと質の高さに感激してしまった。


「バイオハザード」シリーズは、ミラジョボビッチが美しすぎて、ゾンビ映画としての印象が薄い。

「ゾンビーノ」は、正統派のゾンビ映画とはいえないけれど、フィフティーズのアメリカの車やファッション、インテリアが好きなら、たまらなくおしゃれな映画です。
「マトリックス」でこの世のものとは思えないかっこよさと美しさを発揮していたトリニティ役の女優さんが、ゾンビから求愛される人妻を演じています。
笑えるコメディーかと思っていたら、けっこう真面目なゾンビ映画です。


「アイアムレジェンド」は、ゾンビのスピードがハンパないです。
太陽に当たると死ぬので、その辺はゾンビというより吸血鬼に近い。
主人公のウィルスミスの相棒、飼い犬のサムの本名がじつはサマンサだったと知ったときの衝撃たるや、筆舌に尽くしがたし。

サムはいい犬です!!

最近初めてジョージAロメロというゾンビ映画の大御所監督の作品を知ったのですが、「ランドオブザデッド」と「ダイヤリーオブザデッド」を観ました。

どっちも正統派のゾンビ映画だけど、「ランド~」のゾンビはなんと学習能力(知能)があるのda!!

ゾンビにも細かいキャラクター設定があり、愛着を持ってしまい、いつしか映画を観ながらゾンビを応援していたよ。


いずれもものすごい有名な役者さんを使っていないので、ゾンビに焦点が当たっていて、面白かったです。

「東京ゾンビ」は、はなくまゆうさくという人の漫画が原作の、日本製のゾンビ映画で、相川翔と浅野忠信が主演。
淡々としたストーリー展開なのだが、後半で思わず泣いてしまった私。
とてもいい話でした。日本のゾンビ映画も、バカにできないなと・・・。

後半に、原作者のはなくま氏本人もゾンビ役で出演ちゅう。すげーな、私もゾンビ役で映画に出たいよ。


「プラネットテラー」は、可愛いけど泣いてばかりいるストリッパーの女の子が、ゾンビに足を食べられちゃって、メソメソしてたらカレシに、自分の太ももにマシンガンをぶっ刺されるというとんでもない展開のゾンビ映画。
ブルースウィリスが悪役で出ているよ。

主役の女の子がエロ可愛くて、ラストもとても良かったです。
ただ、監督の趣味なのか、やたらゾンビが水っぽかった。水風船みたいな描き方が気になります。

そんな感じでゾンビ映画を語って見ましたが、最後は番外編です。
ツタヤで、「ロブ・ゾンビ」という映画監督を見つけて、先入観だけで、
『これはすごいゾンビ映画に違いないぜ!!すごいのを見つけちゃったぜ!!だって、自分の名前をゾンビって名乗っちゃうくらいの監督さんだぜ!?命をゾンビ映画にささげている人に違いないよ、そんな人が作るゾンビ映画はきっとすごく面白いに違いないぜ~~~~アヒョウ~』
と思い込みだけで借りてきてしまった映画があります。

それが「ハロウィン」でした。

でも・・・・映画上映5分経っても10分経っても1時間たっても、一向にゾンビは出てきませんでした。

そうです、この映画・・・・ロブ・ゾンビ監督による、単なる猟奇殺人の映画だったのです。

ちなみにロブ・ゾンビさんは、ヘビメタバンドのメンバーで、自らのバンドのプロモーションビデオも手がけていて、けっこう映像には定評のあるミュージシャンだったので、とうとう映画監督になっちゃったという経歴の人だそうです。

いや、

ハロウィンって映画も面白かったんだけどね・・・・

だまされたよ。私が、勝手にね!!

気をつけろ!!

レンタルするときは、しっかりパッケージのウラを隅々まで読みましょう。

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